今回はちょっと科学の話。
日較差ってご存じですが?
1日の最低気温と最高気温の差のことです。ぶどうの成育には日較差が大きい方がいいといわれています。
大池ワイナリーでは、2023年より圃場にセンサーを設置してデータ取得を行っています。今回はそのデータを用いて2023年と2024年の日較差の比較を行ってみました。期間はいずれもの年も4月1日~12月31日で行いました。
まず上のグラフから見て取れるのは、日較差が大きいのは4月中順~5月と10月下順~12月頭にかけてです。春先の気温の差が大きく霜害の要因でもありそうです。また2023年の方が日較差が大きいようにみえます。
平均日較差は、2023年13.55℃、2024年13.37度。
最高日較差は、2023年25.31℃、2024年26.87度。
次の、ヒストグラムを見て見ましょう。ヒストグラムはそれぞれの日較差の温度の出現頻度を表したグラフです。
2023年、2024年とも一番多いのは、10~15度の日較差で、2023年は15度以上の日較差の日が2024年より多かったことがわかります。
日較差以外にも、土壌温度、照度などのデータも取得しているので、いろいろと比較分析をしていきたいと思います。