有効積算温度

ワイナリー便り

ぶどうや植物の生育に関するデータとして「有効積算温度」というものがあります。これは簡単に言うと日々の気温の累積の数字で、これがある値を超すと開花するとか、実を付けるとかの基準になっています。

ぶどうでいうといろんな計算方法がありますが、以下の式で計算するのが一般的です。

有効積算温度 = 日平均気温((最高気温-最低気温)/2)-10
※4/1~10/31までを積算する

大池ワイナリーでもアグリレコーダーでデータを蓄積しているため、有効積算温度を計算してみたのが上のグラフになります。
2023年で2,175度、2024年では2,357度です。4~5月、9月~10月で差が出ており、2024年の方が2023年より182℃ほど高くなっています。5月31日時点では、2024~2025年ともに約330度と変わりありません。

ちなみに、勝沼は2,613と300度くらい高くなっています。逆に小樽だと1,499と900度近く低くなっています。こんなに産地によって違いがあるので、できるぶどうも違ってくるし、当然それから作られるワインも違ってきますね。